ホエーミルク豚2009物語り

今年も5月から10月末まで、『米村牧場』には豚の姿がありました。

江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」1

去年と同じく、酪農学園大学からやってきた奄美大島の島豚の血を引く4匹(メス3、オス1)の黒い豚、そして樽前からやってきたケンボロー種6匹(メス1、オス5)の白い豚、10匹の豚が11ヶ月もの長い間、私達に楽しい時間を与えてくれました。


血筋も豚種(?)も違う彼らでしたが、兄弟同然に仲良く走ったり、寝転がったり、その姿に毎日癒されました。

江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」3


今年のメンバーの特徴はと言うと、黒い豚の方はやって来た当初、目がパッチリで器量良しだったのが、太ってきたらいつの間にか奥目になっていました。正直言うと出荷の時は目を合わせるのが辛いので、パッチリ目じゃなくて良かった!性格は去年のようにじゃれて噛み付くようなやんちゃではなく、本当に大人しい奴らでした。



江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」4

白い豚は、最初に米村牧場にやって来た時、腰に手を乗せただけでガクッと座り込んでしまうほど、足腰が頼りなく心配でした。それまで広い場所を走ることがなかったのでしょう。でも数ヶ月も米村牧場で昼夜放牧されるうちに、人が跨ってもしっかりと立てるようになりました。その時は嬉しかったなぁ〜。

江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」5


彼らは去年同様『米村牧場チーズ工房プラッツ』の「チーズホエー」を、夏場のピーク時で1日1頭あたり25ℓも飲み、さらに大好きな牛のミルクも2ℓ、たっぷり飲んで育ちました。



今年から新たに近郊の農家の規格外の麦を6割ほど配合飼料に混ぜ与えました。

出荷の2ヶ月前、8月からは肉にサシが入るよう、タンパクを抑え小麦粉などでんぷん質を食べさせました。

そうして昨年の9ヶ月を超え、11ヶ月もの間大きく大きく育ったのです。
江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」2


ちなみに多くの市場に出回る豚肉は6ヶ月から長くて8ヶ月くらいで出荷されます。これは飼育する側から見て効率がいいのと柔らかい肉が好まれるためでしょう。

米村牧場では6〜8ヶ月齢では肉本来の旨みは出ないと考えています。そしてやっぱり豚と出来るだけ長く一緒に過ごしたい。そんな思いから雪の降る直前まで放牧しています。


10月29日 今年の「ホエーミルク豚」を出荷しました。
自分で早来まで連れて行きました。

牧場に帰って、誰もいない放牧場を見た時、明日から話し相手がいないという寂しさが込み上げて来ました。

豚と豚の間に挟まれて寝たいと思うほど可愛がっていた彼らが、美味しいお肉になって牧場に帰って来ました。

江別『米村牧場チーズ工房プラッツ』 「ホエーミルク豚2009」6

除骨後の重量は、黒い豚の方で平均135kg、白い豚で平均101kgでした。最初に味わった時の感想は、黒い豚はやっぱりしっとり感があって脂が旨い。白い豚は肉の部分は結構淡白でしたが脂は想像以上に美味しかったです。



これからは寒い冬の間中、このお肉を味わって幸せをかみ締めたいと思います。

今年も豚から色んなものを与えてもらいました。
ありがとう。

チーズ工房の”ホエーミルク豚物語り”〜別れ、そして・・・

米村牧場に来て6ヶ月近く、私達と一緒に暮らしてきた5匹。そしてあの日がやってきました。
米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚7

10月23日最後の別れの日、整然と運搬車に乗り込んでいきます。時間を止めるわけにはいきません。一番つらい時です。
米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚8

牧場を後に走り去りました。人と動物の交わり、感謝でいっぱいです。


生まれてから丸々9ヶ月、体重はなんと1頭当り175kgにも成りました。

一般の豚肉は6〜7ヶ月で体重110kgくらいになると出荷されます。プラッツの5匹は体重が順調に増える限界の8ヶ月超までここで過ごしました。そして私たちの元へ1頭平均115kgもの立派なお肉(除骨後)になって帰ってきました。

牧場のメンバーでそのお肉をいただきました。
島豚特有の脂肪の多さは当然ですが、脂肪の融点や肉の美味しさは格別の感があります。

そして最大の目的は、美味しい生ハムが食べたいのです。1 〜2年後、どの様な生ハムになるのか・・・・長年の夢がここまで進みました。勿論ベーコンやソーセージの加工も依頼しました、出来上がりが楽しみです。


今まで牛と共に生きてきましたが、生き物と暮らす生活は本当に心を豊かにしてくれます。
5匹の豚がご機嫌で駆け回っているのを見ると、落ち込んでいても自然と笑顔になれます。

同じ牧場の中で牛とミルク、チーズ、ホエー、豚、そして人間が自然なサイクルで周りながら、皆健康で幸せならいいな。

豚を飼って、本当によかったと思います!

「チーズ工房の”ホエーミルク豚”物語り」

プラッツの”ホエーミルク豚”のはなしです。

生後3ヶ月ちょっとで米村牧場にやってきた5匹の子豚たち、急な環境の変化に体調を崩したりしないか心配しましたが、最初から元気いっぱい。米村牧場の堆肥を含んだ土を体中に浴びて駆け回っています。
米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚3

初めて口にするチーズホエーも喜んで飲みます。多い時で1日1頭あたり25リットルも飲むので、ホエーが足りない時には牛のミルクも与えていました

ミルクとホエー両方がある時は、ミルクばかり飲みます。やっぱりミルクはおいしいんだなぁ。
米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚4 米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚5

いつもご機嫌なまんまる5匹は、スタッフのペットとして、チーズ直売所に来られたお客様にも癒しを与えてくれました。
米村牧場チーズ工房プラッツ ミルク豚6
随分大きくなりました。もう120kgはあるかも?
生後7ヶ月以降、9月初め〜10月半ばまではミルクも1日5頭で30リットルくらい飲みました。

こうしてすくすく成長した5匹の兄弟豚たちは、1回も体調を崩すことなく、特にワクチンなどの力も借りず、9ヶ月で平均1頭175kgまで成長しました。

そして10月23日、ついにあの日が来ました。

長くなりました。”ホエーミルク豚”物語りは次回最終回です。

語られずにいた!「チーズ工房の”ホエーミルク豚”物語り」

今年9月にホームページが公開になってから、慣れない「更新作業」に四苦八苦していて、すっかり皆さんにお話し忘れていたことがあります!

それはチーズ工房プラッツのアイドル、5匹の黒い豚のことです。

プラッツに来て頂いた方はご存知と思いますが、実は牧場の草地の一角で豚を飼っていました。

彼らは5月8日にやってきました。奄美大島の島豚を父に、バークシャーを母に持つ1月26日生まれの5匹の兄弟豚たち(メス3匹、オス2匹)です。やってきた時の体重は約35kg。まだまだ可愛いもんです。
米村牧場チーズ工房プラッツ ホエー・放牧・黒豚1

プラッツにやってくる前は温室育ちでした。でも今日からはプラッツ流です!周囲からは”絶対やめた方がいい”といわれましたが、昼夜通して屋外で放牧することにしました。

これから数ヶ月、米村牧場のフィールドでチーズホエーを水代わりに飲んで育ちます。
米村牧場チーズ工房プラッツ ホエー・放牧・黒豚9 米村牧場チーズ工房プラッツ ホエー・放牧・黒豚10

チーズホエーはチーズを作る時に出る水のことで、この中にはまだまだ乳タンパクや乳糖など栄養分が沢山含まれています。

豚が来る前はたまに母さんが”ホエーシチュー”を作ったり、変な友達が来て”ご飯を炊く水代わりに欲しい”というくらいで、あとは全て捨てていました。

ホエーを飲むと豚の抵抗力が高まり、丈夫に育つと言います。有名なイタリア・パルマの生ハムになる豚は皆ホエーを飲んでいるそうです。

パルマを目指しているわけではありませんが、プラッツのチーズホエーを飲んで、良くも悪くもこの米村牧場の環境を丸い体いっぱいに吸収して、豚たちがどんな風に太って行くのか、楽しみです!(気が付いたら自分も一緒に太っているかもしれません・・・)

長くなりそうなので、続きはまたにします。お楽しみに!